
「昨日どこにいたの?」と問い詰めた朝、彼が玄関に置いていった紙袋の中身
コラム
想像は、いちばん悪いほうへ
帰りが遅かったのは、昨日が初めてではありません。先月も2度、最終の電車で帰ってきた日がありました。そのときは仕事だと聞き、それ以上は聞きませんでした。
スマホをもう一度開いて、発信の3件の下に、彼からの短いメッセージが1件もないことを確かめました。
23センチの足の誰かと、彼は昨日、あの駅ビルにいた。充電が切れていたのは本当かもしれません。でも、切れたまま何時間も放っておける相手と一緒だった、ということでもあります。
「切れてた」を信じられなくなると、先月の2度も同じ色に見えてきました。仕事用の鞄を肩にかけてから、もう一度玄関にしゃがみました。
そして...
紙袋を靴箱の脇から、玄関の真ん中へ動かしました。帰ってきた彼がまたいで入るか、持ち上げて何か言うか。どちらでも構いません。見なかったことにはしないと、自分に決めた印です。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























