「俺から頼んだって言わないで」息子の頼みで息子の妻をごはんに誘ってきた私が、4回目に返したメッセージ

コラム

真由さんを食卓に呼ぶたび、喧嘩の話は一度もせずに見送ってきました。それでも、3回目のあとに届いた息子の短いメッセージが、ずっと気になっていたのです。

台所の電気を消そうとしたところで、息子からのメッセージに気づきました。書き出しは、もう見慣れた言葉です。この2か月で4回目になる頼みごとに、すぐには返事を打ちませんでした。

始まりは、息子からの頼みごと

2か月前、息子から初めてこんなメッセージが届きました。

「真由と喧嘩した。俺が言い過ぎた」

「あいつ、喧嘩した次の日はごはん食べないんだよ」

「母さんから、ごはん誘ってくれない?」

「俺から頼んだって言わないで」

自分で謝ればいいのに、と思いました。それでも、真由さんが何も食べずにいると聞くと放っておけません。翌日、真由さんに「ごはん食べにおいで」とだけ送りました。

喧嘩の話はしないと決めていました。私がどちらかの味方につけば、ふたりで話す機会を取り上げてしまう気がしたからです。食卓では、ご近所からもらった大根の話ばかりしていました。

玄関で真由さんを見送るたびに

2回目も3回目も同じでした。息子の頼みが届き、翌日に真由さんを呼んで、ふたりで食卓を囲む。玄関で見送ると、真由さんは駅のほうへ歩いていきました。

ただ、3回目のあとに息子から届いたのは「助かった。また頼む」だけ。

画面を見ながら、ようやく気づきました。息子は一度も、自分から真由さんに謝ったと書いてこない。私の食卓が、謝る代わりになっているのではないか。

小さいころから、叱られると押し入れにこもる子でした。ごめんと言って、受け取ってもらえなかったらと考えてしまうのでしょう。その弱さに、私が手を貸していたのです。

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