
結婚の答えが「487日後」?彼女を怒らせた数字の裏にあった、月ごとの貯金と資格試験の予定
コラム
言えばよかった理由はいくつもあったのに、説明より先に彼女は玄関を出ていってしまいました。送ったメッセージに既読がついても、返信は届きません。
スマホの表計算アプリを開くと、1番上のセルの数字がまた1つ減っていました。貯金の額に資格試験の日程、引っ越しの目安まで、月ごとに書き込んできた表です。すべてが決まるまでは、彼女に見せるつもりはありませんでした。
毎日減っていく数字
付き合って3年になる彼女とは同い年です。表を作ったのは数か月前。再来年の彼女の誕生日にきちんと言おうと決め、1番上に書き込んでいました。そこから逆算して、毎月いくら貯めるか、いつ資格を取って給料を上げるかを並べていきました。
彼女が結婚の話をするたび、話題をそらしてきた自覚はありました。先に口にしてしまえば、額が足りなかったときに引っ込みがつかなくなる。約束を破る自分になるのが怖かったのです。
理由を添えなかった答え
夕食の片づけを終えてソファに並んだところで、彼女が言いました。
「結婚はいつ考えてるの?」
反射的にスマホを取り、アプリの数字を確かめていました。
「487日後」
それが答えのすべてのつもりでした。理由を1つも添えていないと気づいたのは、彼女がテーブルに目を落としてからです。
「ふざけてるなら、もういいよ」
鞄を持って立ち上がった背中に「待って」と声をかけたものの、玄関まで追いつくより先に、ドアの閉まる音がしました。
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打っては消した説明




























