結婚の答えが「487日後」?彼女を怒らせた数字の裏にあった、月ごとの貯金と資格試験の予定

コラム

打っては消した説明

彼女が出ていった部屋で、アプリを開きました。長い説明を打っては消し、結局、表の画面を切り取った画像に短いメッセージだけを添えて送ります。

「ふざけてない。ちゃんと見てほしい」

少しして既読がつきました。返信はありません。

1番下の行の「ちゃんと言う」は、指輪を渡す日まで伏せておくはずの言葉でした。先に見せてしまえば、その日の意味が薄れる気もします。それでも、あの数字だけを残して終わるよりはずっといい。そう思えたのは、送ったあとでした。

そして...

インターホンが鳴ったのは、追いかけようと靴を履きかけたときでした。ドアを開けると、スマホを握った彼女が立っていました。

「なんで黙ってたの?」

「決めた額に届いてから言いたかった。途中で崩れたら、約束を破ることになるから」

口にしながら、これは怖かったという話なのだと自分で分かりました。

「私の欄も作ってよ」

思わず笑ってうなずき、その場で彼女の名前の列を足して、表を共有しました。

彼女を駅まで送り、改札で別れてから、もう1度アプリを開きます。1番上のセルは、まだ487のまま。自分の列に今月の貯金額を入力し、上書き保存しました。

(20代男性・施工管理)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

  • X
  • Line