「好きな子出来たから」と別れを告げた彼→待つのをやめた私は、陶芸教室で予定が埋まっていきました

コラム

別れ際の言葉を、何度も読み返した時期もありました。そんな私に届いた、見覚えのある名前からの2通。返事は、送る前から決まっていました。

ろくろを止めて手を拭いていると、棚に置いたスマホの画面が明るくなりました。表示されていたのは、半年前に別れた彼の名前。器づくりに集中していたところで、少しだけ気分がしぼみました。

「暇になったら連絡して」と待っていた頃

付き合って1年ほどたった頃から、彼の返信は目に見えて遅くなりました。「ごめん、しばらく立て込んでる」と届いてからは、週末の約束も流れがちに。

責めるつもりはなく、「暇になったら連絡して」と送るようにしていました。スタンプを添えて、軽く見えるように。そんな日々の途中、久しぶりに彼のほうからメッセージが届いたのです。「ねぇ、別れてくんない?」。

「え、どういうこと?」と返すと、既読はすぐにつきました。続けて届いたのは2通。「暇つぶしで付き合ってた」「好きな子出来たから」。

忙しいと言っていた時間の行き先が、ようやく分かった気がしました。「わかった」とだけ返して、チャットを閉じました。

待つのをやめたら、予定が埋まっていった

しばらくは、あの2通を開いては閉じる日が続きました。見かねた大学時代の友人たちに画面を見せると、みんな自分のことのように怒ってくれて。その帰り道、少しだけ笑えたのを覚えています。

区切りをつけるつもりで、前から気になっていた陶芸教室に申し込みました。土に触っている間は、スマホを見る暇もありません。休みの日には1人で焼き物の町を巡り、気に入った器を少しずつ集めるようになりました。

彼の予定に合わせて空けていた時間が、全部自分のものになる。それが思っていた以上に楽しかったのです。

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