
私に黙って車を売った夫。買い手の友人が駐車場で口にした「あいつ、許可は取ったって言ってたのに」
コラム
夫の友人は、私の話を聞き終えると、車の屋根に手を置いたまま黙り込みました。やがて彼が口にしたのは、私の知らないところで夫が話していた一言でした。
仕事から帰ってマンションの駐車場を通ると、私の軽自動車の場所が空いていました。白線の内側には、タイヤの跡だけが薄く残っています。その理由を夫の口から聞くことになるとは、思っていませんでした。
空いていた駐車スペース
独身時代に自分の貯金で買った軽自動車には、10年近く乗ってきました。最近は電車で通勤しているので、出番は休みの日の買い出しと、実家の母を乗せるときくらいです。
部屋に入り、テレビを見ていた夫に「車がないんだけど」と声をかけると、夫は画面から目を離して「あいつが欲しいって言うから、譲った」と答えました。あいつとは、大学時代からの夫の友人。私たちの結婚式にも来てくれた人です。
「私の車だよ。どうして先に聞かないの」
「私の車だよ。どうして先に聞かないの」
「最近乗ってなかったし、いいかと思って」
夫はそう言って、リモコンをテーブルに置きました。代金はもう受け取ってあると言います。
「封筒、出して」
夫がテレビ台の引き出しから出した封筒を、そのまま自分の鞄にしまいました。その場で夫の友人にメッセージを送り、事情を話したいので会えないかと頼みました。
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友人のアパートの駐車場で



























