元カレの母から届き続ける年賀状→別れて5年目の1枚に「もう、お正月にひとりじゃないわね」

コラム

彼の名前が一度も書かれていない年賀状に、毎年返事を出してきました。今年届いた一言を読んで、話した覚えのないことをなぜお母さんが知っているのか、気になりはじめます。

郵便受けから取り出した年賀状の束に、見覚えのある筆ペンの字が1枚混ざっていました。差出人は、5年前に別れた彼のお母さんです。宛名に書かれていたのは、この秋に変わったばかりの私の名字でした。

別れた翌年から始まったやりとり

彼とは2年半付き合い、彼の転勤が決まった春に、メッセージで別れを告げられました。付き合っていた頃のお正月は、2回とも彼の実家で過ごしました。

実家の両親は温泉旅館で働いていて、年末年始は1年で一番忙しい時期です。子どもの頃から、お正月をひとりで過ごすのは当たり前のことでした。

別れた翌年、彼のお母さんから年賀状が届きました。寒さに気づかう短い言葉だけで、彼の話は一言もありません。迷った末に返事を出し、それから毎年、年賀状のやりとりが続いてきました。

続ける理由が分からないまま

友人に話すと、「息子さんとやり直してほしいんじゃない?」と言われました。同じことは、自分でも考えていました。彼に頼まれて送っているのかもしれない。やめてほしいと伝えるべきなのかもしれない。

けれど、どの年賀状にも彼の名前はありませんでした。断る理由も見つからず、印刷した挨拶に一言だけ手書きを添えた返事。それを毎年出し続けました。

この秋、新しい名字と引っ越し先の住所を印刷した結婚の報告はがきを作りました。これで区切りになると思ったからです。けれど年明けの郵便受けにも、あの筆ペンの字が届きました。

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