
元カレの母から届き続ける年賀状→別れて5年目の1枚に「もう、お正月にひとりじゃないわね」
コラム
新しい名字に添えられた一言
居間に戻って、はがきを裏返しました。干支のイラストと印刷の挨拶。その下に、筆ペンで一言だけ書き添えてありました。
「もう、お正月にひとりじゃないわね」
こたつの向かいでは、夫がみかんの皮をむいていました。むき終わるまでのあいだ、同じ一言を何度も読み返しました。
実家の事情を話したのは、彼にだけです。お母さんの前で、お正月はひとりだと口にした覚えはありません。
「知り合い?」と夫に聞かれ、「昔お世話になった人」とだけ答えました。嫌味にも、未練にも読めない一言です。5年分の年賀状が、急に別の意味を持ちはじめた気がしました。
そして...
その日のうちに、返事のはがきを書きました。印刷の挨拶の下に、今年は少し長めに。お礼と、夫のことと、最後に一言。下書きの紙で3回書き直し、結局そのまま残しました。
「来年も、出してもいいですか」
ポストに入れたあとも、分からないことがひとつ残りました。ひとりで過ごしてきたお正月のことを、どうしてお母さんは知っていたのだろう。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























