
「ごめんね、これからは乗せられないや」と断られた私が、その雨の日に払った往復1800円
コラム
急に届いた断りのメッセージに、既読をつけたまま返事をしませんでした。玄関先で聞き流した一言が、今になって引っかかっています。
タクシーのメーターが、家の前で止まりました。表示されていたのは1800円。財布から千円札を2枚抜き出していると、隣の息子が「今日はおばちゃんの車じゃないの?」と聞いてきました。
車があるならついでに
近所に住むママ友は、毎日車で保育園のお迎えに来ています。免許のない私は、晴れていれば自転車、雨の日は濡れながら歩いて迎えに行くしかありませんでした。
梅雨に入ってすぐ、思いついてメッセージを送りました。
「うちの子も乗せてってくれない?」
「いいよ」
すぐに届いた返事を見て、もっと早く頼めばよかったと思いました。帰る方向は同じで、車には席も空いています。私から見れば、ついでのようなものでした。
家の前に車が停まった音がして、玄関のドアを開けました。
「あ、おかえりー」
息子の手を取って、そのままドアを閉めます。わざわざお礼を言うほどのことではないと、本気で思っていたのです。
聞き流した一言
それから雨の日のたびに、同じメッセージを送りました。返事はいつも「いいよ」で、断られたことは一度もありません。
ある日、玄関先で息子を受け取るとき、彼女が言いました。
「最近ガソリン高いよね」
「うちは車ないから分かんないや」
ただの世間話だと思って、笑ってドアを閉めました。ガソリン代を出すという考えは、そのとき少しも浮かばなかったのです。
そして次の雨の日も、いつものようにメッセージを送りました。しばらくして返事が届きます。開いた画面にあったのは、いつもの「いいよ」ではありませんでした。
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メーターの数字


























