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彼女の誕生日を忘れる彼氏の心理

コラム

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ひとみしょう


彼女の誕生日を覚えてくれている彼と、忘れている彼を比較したら、どうしても覚えている彼のほうが愛してくれている感じがしますよね。


例えが遠いかもしれないけれど、こういうのって、「声がデカい人が勝つ」みたいなもので、声が小さくあまり喋らない人がいかに愛あふれることを考えていようと「言わないとわからないじゃん」と一蹴されてしまう、みたいに悲しいことである――男子って、こんなふうに考えています。

■愛していないから忘れるわけではない!

彼が彼女の誕生日を忘れるのは、なにもあなたのことが嫌いだからではないんですよね。誕生日のみならず、女子は「はじめて出会った日」とか「はじめてエッチした日」を、独自に記念日にしていて、手帳のその日にハートのシールなんかを貼っていたりしますよね。


男子は手帳なんか持っていないし、仮に持っていたとしても、ハートのシールがどこで売られているのか知らないのでした。


男子が記念日を忘れるのは、単純に「それ以外のことに気を取られているから」です。上昇志向がさほど強くない男子であっても、やっぱり仕事のことを第一に考えています。仕事もせず(学生なら勉強もせず)一見テキトーそうに見える男子だって、「おれの将来はどうなるのだろう」と焦っていたりするんですよ。そっちに気持ちをとられてしまっているんですね。だから記念日を忘れるんです。


焦るくらいなら具体的にカラダを動かしてなにかをして、焦りを具体的に1つずつ消していけばいいと思うんですが、とくに若いとどうしても「なにをすればいいのかがわからない病」というのがあって、結果的に彼は無為&忘却してしまうのでした。

■男の世界って、女子が思っている以上にマウンティングに溢れているから

男子は仕事のことでわりと頭がいっぱいです。男の世界って、女子が思っている以上に「マウンティング」とか「パワハラ」に溢れているから。


マウンティングしてくる上司に「それ、マウンティングだから」と言うと、翌日干されてしまう、という構造になっているのが男の世界。だから彼はつねに上司のご機嫌をうかがい、つねに「誰につくと有利か」を考え、というような感じで、もう彼女のこと以外に考えなくてはならないことがたくさんあるんです。(というのが男の言い訳みたいに聞こえたらごめんなさい、ですが)


それに加えて、男子は記念日を特別なものとしてお祝いすることで愛を確かめあう、という発想に乏しい。

男子にとって愛とは「日常生活を支えてくれるもの」です。つまり日常生活の縁の下の力持ち、それが男にとっての愛。

女子はその愛をことあるごとに日のあたる場所に連れ出そうとしますよね。つまり「今日ははじめて手を繋いだ日」とか、「今日は初Hした記念日」とかと、もう毎日が記念日になればいいのに、みたいな感じで愛を扱いますよね。このへんの男女差はすごく大きい。


あなたのお誕生日を忘れるほど、彼は日常生活の中に愛をすっと溶け込ませて「穏やかなふつうのもの」として捉えています。だから記念日を忘れている彼のことを怒らないであげてください。彼にとっては「穏やかな愛に包まれているからこそ忘れた」わけなのだから。

と書いても、きっと怒るよね。(ひとみしょう/文筆家)


「今夜はちょっと、恋の話をしよう」(ハウコレ編集部)


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