
妻に見つかってしまった【鍵】→咄嗟についた嘘で身を滅ぼした話
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誰にだって過ちはあります。そう自分に言い聞かせていた日々がありました。けれど「過ち」という言葉で覆い隠せるものには限界があります。これは、一本の鍵がきっかけで全てを失った、私のお話です。
始まりは些細なことでした
きっかけは会社の飲み会でした。同じ部署に異動してきた女性と、帰り道が同じ方向だったのです。それだけのことでした。最初はタクシーの相乗り。次に二人で飲みに行き、その次には彼女のマンションに上がっていました。
一線を越えた夜、「何をやっているんだ」と思いました。妻との生活に不満があったわけではありません。ただ、日常とは違う場所に自分の居場所ができた感覚が心地よかったのです。彼女のマンションの合鍵を渡されたとき、断るべきでした。
日曜日の朝
ジャケットのポケットに鍵を入れたまま洗濯に出してしまったと気づいたのは、妻が「これ何の鍵?」と聞いた瞬間でした。「あー、それ会社の備品倉庫の鍵」。自分でも驚くほど自然に嘘が出ました。
妻の目が一瞬曇ったのが見えました。もう一度聞かれそうになって「だからそうだって」と遮ってしまいました。声が強くなっていました。あのとき妻が黙ったのは、納得したからではありません。怖がらせてしまったのだと、今ならわかります。
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