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「休日はパパと遊ぶ日」と投稿する夫。その裏で私が撮った「ソファでスマホいじる夫」の写真を公開した結果

コラム

写真を公開したその後

翌日、私は夫のSNS投稿に対して、自分が撮った写真をコメント欄に添えました。「実際はこんな感じです」と一言添えて。自分が撮った写真をコメント欄に添えました。

コメントは瞬く間に広がりました。見知らぬ人からも「こういうパパ、周りにもいる」「奥さんの気持ち分かる」という共感の声が寄せられ、投稿は想定外の拡散を見せたのです。

帰宅するなり、夫は声を荒らげました。「人前で恥をかかせて、何がしたいんだ!」。私も言い返しました。「じゃあ聞くけど、今日子どもが何を食べたか知ってる? おむつ何回替えた? 夜泣きで何時に起きた?」

夫は何も答えられませんでした。

「あなたの"パパと遊ぶ日"は、カメラの前だけでしょう。私は毎日、誰にも見せない場所で子どもと向き合ってる。いいねも、コメントも、何もなくても」

長い沈黙の後、夫は崩れるようにソファに座りました。「...俺、父親やってるつもりだった」。その言葉を聞いて、私の目から涙がこぼれました。怒りではなく、ようやく届いたという安堵の涙でした。

そして...

あれから少しずつ、夫は変わり始めています。休日の朝、自分から子どもに「今日は何して遊ぶ?」と声をかける姿を見かけるようになりました。まだぎこちないところもありますが、それでも確かに前に進んでいるのを感じます。

SNSの投稿は減りましたが、その代わりに家族で過ごす時間が増えました。派手なアピールはなくても、隣で一緒に子どもと笑い合う夫の姿。それが私にとって、何より嬉しい変化です。完璧でなくていい。少しずつでも、家族として歩み寄れることが大切なのだと、今は思えるようになりました。

(30代女性・主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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