
私にだけ既読をつけなかった彼の言い分は「それが一番つらいって前に言ってたから」でした
コラム
送ってすぐに消したくなった一行
「グループには返せるんだね」。送ってから、すぐに消したくなりました。具合の悪い人に送る文ではないと分かっていたからです。それでも取り消さず、通知の音を切って眠りました。翌朝、目を覚ますと、私の一文には既読がつき、その下に長い文面が並んでいました。「ごめん。グループは一言で済むから返せた。君のトークは、開いたら既読だけ残して寝ることになる。それが一番つらいって前に言ってたから、ちゃんと書けるまで開かなかった。でも、それは俺の都合だった」。返せなかった理由の半分は、私が渡した約束の中にありました。読み終えて最初に浮かんだのは、怒りではなく数か月前の自分の声でした。
そして...
返したのは、一言だけです。「一言でいいよ。寝てるとか、生きてるとか、それだけで」。返事はすぐに来ました。「生きてる」。今も彼の具合が悪い日には、先にその一言だけが届きます。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























