「女子会とか意味ある?」と送る彼が、女子会の店に来た理由

コラム

傘を2本持った彼

友人に断って、私は店の外に出ました。彼は傘を1本差し出してから、口を開きました。「ごめん。言い方が最悪だった」。「なんであんなこと送ったの」。私が聞くと、彼は差し出した傘を引っ込めずに答えました。「最近元気ないの、俺には話してくれないから。友達には話せるんだなって、勝手に拗ねた」。責める言葉を用意してきたはずなのに、出てきたのは別の言葉でした。「話せなかったの。心配かけると思って」。彼は小さくうなずいて、続けました。「送るだけ。話は帰ってからでいい。まだ飲んでていいよ」。私は「もう会計だけだから、待ってて」。そう答えて、私は傘を受け取らずに店へ戻りました。友人に事情を話して会計を済ませ、荷物を持って外に出ると、彼は同じ場所にいました。

そして...

帰り道、2本あった傘のうち、1本は畳んだままでした。玄関の傘立てには今も、その日の傘が2本並んでいます。異動の話は、あの帰り道に全部話しました。今は、友人に話す前に「今日、ちょっと聞いてほしいことがある」と、彼に先に送るようになりました。

(20代女性・アパレル販売員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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