
義姉の漬物は義母が皿に盛り、私のフィナンシェは手つかず。帰りの車で夫に聞けなかったこと
コラム
選ばれなかった箱
帰り支度の中で、義母が「フィナンシェ、持って帰る?」と聞いてきました。箱は棚の上で、リボンも解かれていません。「置いていきます」と答えるのが精一杯でした。玄関で靴を履いていると、義姉が紙袋を差し出しました。中身は、あの漬物の瓶でした。
「よかったら」
それだけ言って、義姉は先に居間へ戻っていきました。その後車に乗り込んでから、後部座席の紙袋を振り返りました。義姉の漬物は、義母が皿に盛り、夫にも勧め、帰りには私にまで持たせてくれました。この家で欲しがられているのは義姉の物で、私の選んだ物ではない。そう思いました。
そして...
夫に、義姉に嫌われているのかと聞きかけて、やめました。
自宅の冷蔵庫に、漬物の瓶を入れました。次の帰省の手土産は、もう選ばなくていいのかもしれない。ラベルに書かれた義姉の字を、扉を閉める前にもう1度見ました。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























