
「今週末どこか行かない?」にも「了解」だけ→1週間続いた彼の一言に冷めかけた私に届いた1枚の写真
コラム
「私と話すの面倒?」
代わりに送ったのは、たった1通です。
「ねえ、私と話すの面倒?」
既読は、これまでで一番早くつきました。それなのに返事だけが来ません。食事の支度をする気にもなれず、伏せて置いたスマホを、何度もひっくり返して確かめていました。
ようやく届いたのは、「ごめん、ちょっとだけ時間ちょうだい」。
そのあとに、写真が1枚。彼の手のひらの上で、目も開ききっていない灰色の子猫が、小さな口を開けている写真でした。
「この子を拾ってから、ミルクと獣医と買い出しで、頭が回ってなかった」
返事を打つ前に、写真を何度も拡大しました。彼の袖口に、白いしみが幾つもついています。1週間分の「了解」の間に何があったのか、その袖が少しだけ教えてくれているように見えました。
そして...
「名前、決めた?」と送ると、すぐに「まだ。一緒に考えてほしい」と返ってきました。冷めかけていた気持ちの置き場所を、あの手のひらの写真に持っていかれた気がします。
翌日、彼から「来られる?」と届いたメッセージに、今度は私が「了解」とだけ返しました。その下に、買ったばかりの子猫用ミルクの缶の写真を添えて。
(20代女性・アパレル販売)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)





























