「今週末どこか行かない?」に「了解」しか返せなかった俺→腕の中には生後3週間の子猫がいました

コラム

「ちょっとだけ時間ちょうだい」

「ねえ、私と話すの面倒?」

そのメッセージが届いたとき、子猫はちょうど腕の中で眠っていました。両手が空いているのは、この1週間で初めてです。それでも、説明の文章は3回打って3回消しました。長く書くほど言い訳に見えるのが、画面の上で分かったからです。

送ったのは「ごめん、ちょっとだけ時間ちょうだい」。

子猫を手のひらに乗せ直して、写真を撮りました。起きて口を開けた瞬間を、そのまま送ります。

「この子を拾ってから、ミルクと獣医と買い出しで、頭が回ってなかった」

本当は、この子が寝ている間にも打てたはずだと、送ってから思いました。既読はついたまま、返事はしばらく来ません。ミルクの缶を洗いながら、通知の音を待ちました。

そして...

「名前、決めた?」

届いた1文を、缶を持ったまま二度読みました。「まだ。一緒に考えてほしい」と返し、翌日、勤務が休みなのを確かめてから「来られる?」と送りました。返ってきた「了解」の下には、子猫用ミルクの缶の写真が並んでいます。

今、その缶は俺の部屋の棚で、俺が買ったものの隣に置いてあります。名前は、まだ決まっていません。

(20代男性・倉庫スタッフ)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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