「これ、日付合ってる?」に「合ってるよ。間違えてない」とだけ返した俺→1日早い誕生日に込めたこと

コラム

改札の前で、聞かれなかった理由

改札から出てきた彼女は、こちらを見つけると足を早めました。紙袋を差し出すと、「ありがとう」と受け取ってくれました。店までの道で、彼女は何度か口を開きかけては、信号の方を見ています。俺の方から言えばよかった。分かっていて、料理の話ばかり振ってしまいました。日付を間違えた人だと思われている方が、覚えていたと打ち明けるよりも、まだ楽だったのです。それでも席に着いてからの彼女は、一度もスマホを取り出しませんでした。俺が欲しかったのは、その時間でした。

そして...

18日、俺は「おめでとう」を送りませんでした。彼女のスマホが通知で埋まるのは、去年見ています。その山の中に、俺の言葉まで混ぜたくなかった。俺にとっての誕生日は17日で、もう祝い終わっている。おめでとうは、あの店でもう言ったつもりでした。代わりに、店で撮った2人の写真を1枚だけ送りました。既読が付いたのは、通知が落ち着いたころだったのだと思います。それ以上の返事は、その日のうちには来ませんでした。

(20代男性・販売職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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