
「彼女がいるって知ってたのに…」好きな人に近づこうとした私が、突きつけられた現実
コラム
誰かを好きになる気持ちは、止めようと思って止められるものではありません。わかっていても手を伸ばしてしまった。これは、彼女がいる男性への想いを手放せなかった私が、たった一通のメッセージで目を覚ましたときのお話です。
「友達」という言い訳
大学時代、同じゼミだった彼のことがずっと気になっていました。卒業してからは連絡を取ることもなくなっていたのですが、共通の友人を通じて彼に恋人ができたと知ったとき、胸の奥がざわりとしたのです。「あのとき気持ちを伝えていれば」そんな後悔が、膨らんでいきました。
それからの行動は、自分でも少しおかしいと気づいていました。「久しぶりにご飯でも行かない?」と連絡を入れ、断られてもまた数日後に別の誘いを送る。
彼女がいる、それでも「友達として会うだけだから」と、自分自身に都合のいい理由をつけていたのです。本当は友達で満足するつもりなんてなかったのに。
見て見ぬふりをした相手の存在
共通の友人との食事会で、彼の隣に座ったとき、反対側に彼女がいるのは見えていました。それでも私は、大学時代の思い出話を持ち出し、わざと距離を縮めるような振る舞いをしてしまったのです。「ねえ、大学のときみたいにまた二人で旅行行きたいな」。そう口にした瞬間、彼女の表情がかすかにこわばったのに気づいていました。
気づいていたのに、やめられませんでした。むしろ心のどこかで「私のほうが彼との付き合いは長い」という、歪んだ優越感のようなものがあったのかもしれません。
彼が距離を取ろうとしていたことにも、本当は気づいていたはず。でも、その意味を正面から受け止めてしまったら、自分の中の淡い期待が完全に消えてしまう気がして、目をそらし続けていたのです。
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突きつけられた一通のメッセージ

























