
ブロックされていると知りながら「番号変えた」と送った俺が、本当に届けたかったもの
コラム
ブロックの向こう側に
土曜の昼、「番号変えた」と送りました。名前は書かなかった。書かなくてもわかるだろうと思ったし、名乗ることが怖かったのが本音です。返信は来ません。当たり前でした。
15分迷って、2通目を打ちました。「おばあちゃんとの写真、出てきた。捨てていいかわからなくて」。写真のことだけ伝えたかった。余計な言葉は足さないように気をつけました。
そして...
返ってきたのは「捨てないで」の5文字でした。スマホを持つ手が震えました。半年間、俺からの連絡を一切拒んでいた彼女が、返事をくれた。「送り先教えて。郵送する」。それ以上のことは書かないと決めていました。住所が届いて、やりとりはそれで終わりです。
写真を届けたかったのは本当です。でもそれだけが理由じゃなかったことも、自分ではわかっています。あの写真がなければ、この番号で彼女に連絡することはなかった。おばあちゃんの写真に背中を押されて、ブロックの壁を越えた。その行為に対して「正しいことをした」と胸を張れるほど、俺は潔くありません。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























