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ブロックされていると知りながら「番号変えた」と送った俺が、本当に届けたかったもの

コラム

 引っ越しの荷物を片づけていたら、1枚の写真が出てきました。彼女とおばあちゃんの写真。ブロックされていると知りながら、届けずにはいられなかったのです。

新しい番号

転職に伴って、1ヶ月前に番号が変わりました。彼女に連絡するためではありません。

ただ、新しい番号を手にしたとき、ふと気づいたのです。この番号なら、ブロックされていてもメッセージが届く。頭の隅にその事実が貼りついたまま、1ヶ月が過ぎました。使うつもりはなかった。少なくとも、引っ越しの荷物からあの写真が出てくるまでは。

一枚の写真

 引っ越し準備で本棚を片づけていたとき、一冊の本の間から写真が滑り落ちました。彼女とおばあちゃんが並んで笑っている一枚。去年の夏、彼女の実家を訪ねたときに撮ったものです。

おばあちゃんが亡くなったことは、共通の友人から聞いていました。今年の春だったそうです。つまりこの写真は、生前最後の頃のもの。捨てることなんてできませんでした。でも俺が持っていていい写真でもない。

3日間、その写真をテーブルの上に置いたまま迷っていました。郵送するにも住所がわからない。共通の友人に預ければ余計な説明が必要になる。結局、あの番号を使うしかないと思ったのです。

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