おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

保護者に「うちの子、何か変じゃない?」と言われた日から、私はずっと後悔していた

コラム

「うちの子、何か変じゃない?」という言葉が、しばらく耳から離れませんでした。傷ついた、というのが正直なところです。でも検査結果を聞いた日、私はあの言葉の本当の意味にやっと気づきました。

ずっと気になっていたあの子

1年生を担任したその年、最初の授業参観であの子の姿を目に焼き付けていました。座っていられないけれど、誰よりも一生懸命手を挙げていた。この子は「がんばる子」だと思いました。

でも日々のなかで、提出物の忘れ、持ち物の紛失、授業中にふと席を立ってしまう場面が積み重なっていきました。気になることは記録に残していました。ただ、どう保護者に切り出せばいいのか、言葉を選べないまま2ヶ月が過ぎていきました。

あの放課後の廊下

放課後、廊下でお母さんに呼び止められました。表情が少し緊張していました。

「うちの子、何か変じゃない?」

胸の奥がずきりとしました。「変」という言葉が、あの子の一生懸命な姿と重なって刺さりました。「変じゃありません」と言いたい気持ちを抑えて、「お子さんのことは、しっかり見ております」と返しました。お母さんは「わかりました」と言って帰っていきました。

廊下に一人残って、自分がどうすべきだったのか、ずっと考えました。気になっているなら、私が先に言うべきだったのではないか、と。

次のページへ

言えなかった言葉
  • X
  • Line