
「風邪ひいた」と送ったら彼から「スポーツドリンク」だけ。冷たいと感じて「何それ」と返した私が、続いて届いたメッセージに笑ってしまった夜
コラム
少しずつ積み重なる優しさ
やりとりはぶつ切りなのに、画面の向こうで彼が走り回っている気配が、不思議と伝わってきたのです。
文章を書くのが苦手な彼だということは、付き合って1年半の私が一番よく知っていました。普段の連絡も、最低限の一言ばかり。今日のやりとりも、いつも通りといえばいつも通りだったのです。違ったのは、その短い言葉の先に、具体的な行動がまっすぐ繋がっていたことでした。
30分もしないうちに、玄関のインターホンが鳴りました。ドアを開けると、息を少し切らした彼が、コンビニの袋を両手にぶら下げて立っていたのです。
そして…
袋の中身は、本当にスポーツドリンクと、いくつかのゼリーでした。ほかにものど飴、レトルトのおかゆ。私が何も頼まなかったはずなのに、必要そうなものが一通り入っていたのです。
思わず「メッセージは下手だけど行動は早いね」と言いました。彼は照れくさそうに笑いながら、黙ってスポーツドリンクのキャップを開けてくれました。短い言葉しか送れない人が、こうしてそっと寄り添ってくれる。彼を特別に優しく感じられたのでした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























