
彼女の愛猫3匹に半年隠してきた俺のアレルギー。打ち明けた夜に伝えた一つの覚悟
コラム
彼女の家で過ごす時間が増えるほど、症状は確実に悪化していました。けれど、3匹の保護猫を心から愛する彼女の前で、それを口にする勇気が出なかったのです。
初訪問の翌朝に気づいた違和感
最初に彼女の家に泊まった翌朝、目が覚めると鼻の奥に違和感がありました。鏡を見ると目の縁が赤くなっていて、帰宅後にくしゃみが続きました。
子どもの頃、親戚の家で同じことがあったのを思い出して、その日のうちにアレルギー検査を受けました。結果は猫アレルギー陽性。中等度との診断でした。
医師には「猫との接触を避けるのが最善だが、難しければ薬と環境対策で軽減できる」と言われました。
家に帰って、3匹の猫と笑っている彼女の写真をスマホで見返しました。あの保護猫たちを引き取った話を、付き合う前から何度も聞いていたのです。
言えなかった半年
翌週の週末、俺は薬を飲んで彼女の家に向かいました。そこから半年、毎週同じことを繰り返しました。彼女は猫たちを「うちの子」と呼び、保護施設から引き取った経緯を話します。
その横で「実は俺、猫アレルギーなんだ」と切り出すタイミングを、何度も逃しました。
彼女のメッセージでようやく「実は俺、猫アレルギーなんだ」と言えました。
「いつから飲んでる?」と聞かれて「最初に家に行った日から」と返し、「どうして言ってくれなかったの」と続ける彼女に、ようやく本心を打ちました。
「会えなくなるのが嫌で言えなかった」直接言葉にする自信がなかったのです。
次のページへ
「猫を手放さないでほしい」と打った理由
























