
振ったつもりはなかった。平日に会えなかった俺が、隠していた事情
コラム
会えない平日、俺には打ち明けられずにいた事情がありました。それでも彼女の休みだけは、何があっても空けておきたかった。キープのつもりなんて、一度もなかったんです。
制服のまま終電に飛び乗る車内で、俺は彼女からのメッセージを開けずにいました。
ちゃんと向き合える自信がなかった
彼女が気持ちを伝えてくれたとき、すぐにうなずきたい自分がいました。しかし、俺は将来のためにやりたいことがあり、日中の仕事を終えたあと、もう一つの仕事を掛け持ちしていたのです。平日は彼女に割ける時間も気力も残っていませんでした。中途半端な付き合い方でがっかりさせたくない。そう考えて、俺は「今は付き合えない」とだけ送ったんです。本当は、事情を打ち明けるのが恥ずかしかっただけかもしれません。
彼女の休みだけは、何があっても空けたかった
彼女が休みの日を教えてくれると、俺は迷わず「その日は空けておくよ」と返しました。掛け持ちで埋まった毎日の中で、その日だけが俺の息継ぎでした。会えると思うから、もう一つの仕事も乗り切れる。けれど、平日の誘いを断り続ける理由を、俺は一度も口にしませんでした。彼女の目に俺がどう映っていたか、あとになって思い知ります。
次のページへ
キープなんて、考えたこともなかった


























