
「私が若い頃は」で有給を邪魔してくるお局、部長の一言で状況がひっくり返った話
コラム
「有給ねぇ」私に向けられていた先輩のあの声が、今度は後輩に降りかかっていました。
それを部長のひと言が止めた瞬間、"有給は権利"という言葉の重さを、私は初めて本当の意味で理解したんです。思い返せば、申請書を出した私にも、先輩は中身を見ようともせず、口の端だけを上げたのでした。
「有給ねぇ」から始まった小言
用紙に押した印鑑がまだ乾かないうちでした。
「有給ねぇ。私が若い頃は、そんな余裕なんてなかったけどね」
先輩は隣のデスクからそう投げてきました。友人の結婚式の日程を書き込んだだけの、ただの申請書です。私は書類を課長のトレイに置いて、そのまま席へ戻りました。同じフロアの空気が少しだけ重くなったように感じました。
同じ小言を、また別の後輩に
数日後、私は食堂の入口で立ち止まりました。先輩が新人の子に向かって、「今の子は恵まれてるわよね」と笑っているのが聞こえたからです。新人の子はコップを両手で握ったまま、何も言い返すことができていませんでした。
あの日、申請書を出したときに投げつけられた言葉と、まったく同じ声色でした。「自分さえ我慢すればいい」と思っていた小言が、その瞬間、我慢していい種類のものではないと気づきました。私はそのまま部長のところへ向かいました。
「あの、ご相談があるのですが」
有給、と切り出す前に、部長はうなずいて椅子を勧めてくれました。
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部長がミーティングで口にした一言























