
新入生を退会させた俺が、同時に動いていた場所
コラム
膨らんでいく悪い噂と、後輩を守るための決断。返信のメッセージには、恨まれる覚悟と俺なりの誠意を込めるつもりでした。
テニスをしに来た新入生
俺が入っている大学のテニスサークルは、今や飲みサークルとして名前が売れていました。それでも新歓のたびに数人は本気でテニスをやりたい新入生が入ってきます。今年の1年生の彼女もその1人でした。「体育の授業でやってみたら楽しくて」と屈託なく話す姿を見て、俺はできる範囲でコートに連れ出すようになりました。ラケットの握り方を教える時の真剣な横顔は、俺自身がこのサークルに入った頃を思い出させました。
広がっていた悪い噂
運営の末席にいた俺の立場から見ても、サークルの空気は年々おかしくなっていました。他学部の同期から聞かされたのは、うちが新歓で新入生を潰す集まりとして警戒されているという話でした。実際、去年の1年生が飲み会でひどい目に遭って辞めていったのを、俺は止められませんでした。彼女を同じ目に遭わせるわけにはいかない。運営陣に何度も掛け合いましたが、「大袈裟だ」「そういうものだ」と流されるばかりでした。
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一方的に守る選択























