
「132ヶ月」と即答したが、結婚記念日を月で数え続けてきた理由
コラム
妻に言わなかった理由
妻には、数えていることを話していませんでした。最初は、わざわざ言うほどのことではないと思っていました。続けるうちに、今さら説明するのも恥ずかしくなりました。
それに、理由を話せば、結婚1年目の喧嘩まで持ち出すことになります。昔の嫌な出来事を、記念日にわざわざ思い出させたくないとも考えていました。
けれど、妻から、「真剣に考えてないでしょ」と言われて、それまで何も説明しなかった結果がこれなのだと分かりました。言葉で説明する代わりに、俺は席を立ち、寝室にしまっていた箱を持ってきました。
箱から手帳を出し、最初の数字から順番に見せました。「1ヶ月ずつ数えたかったんだ」妻は黙ってページを見ています。
「あれから、1年先まで一緒にいるのを当たり前だと思わないようにした」ようやく、そこまで話しました。俺にとってはずっと大切な数字でした。
でも妻に何も伝えていなければ、ただ変わった答えにしか聞こえません。「そんなの、言ってよ」妻にそう言われました。その通りだと思いました。「言わないで続けることに意味があるみたいに、勝手に思ってた」そう答えました。
そして...
帰りに買っていた花束も、そのときようやく渡しました。
妻は次の月の欄を開き、「133は、私も書くから」と言いました。
それまで手帳は寝室の奥にしまっていましたが、今は居間の棚に置いてあります。次の数字を書く日になると、妻のほうから手帳を出してくることもあります。
1ヶ月ずつ大事にしたいという気持ちは、今も変わっていません。ただ、1人で数字を増やすより、その意味を妻と話せることのほうが大切だったのだと、今は思っています。
(30代男性・メーカー勤務)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)


























