
「結婚とか特に考えてない」と別れを告げた元カレが、友人の結婚式で私の左手を見て黙った日
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披露宴の歓談中、彼の視線は私の左手で止まりました。何か言いかけた口は、それ以上動きません。次の言葉が届いたのは、会場を出たあとでした。
式服のカバーを開けると、2年前のクリーニングのタグがまだ袖に付いたままでした。
2年前に届いた別れの文面
学生時代から5年付き合った彼と別れたのは、この服を最後に着たころでした。届いたのは「結婚とか特に考えてない。俺はずっと独身でいい」という文面。続けて「今までありがとう。元気で」とだけ表示され、通話の着信は最後まで来ませんでした。私は入力欄に長い文章を打っては消し、送ったのは「わかった」だけでした。学生時代から続いた5年が、画面の上で終わりました。
披露宴で交わした短いあいさつ
共通の友人の結婚式に招かれたのは、今の婚約者と暮らし始めてからのことです。披露宴会場の歓談の輪で、彼と2年ぶりに向かい合いました。「久しぶり」と先に言ったのは彼のほうでした。「久しぶり。元気そうだね」と返した私のグラスの持ち手あたりで、彼の視線が止まりました。左手の薬指には、婚約指輪があります。彼は何か言いかけて口を閉じ、私は会釈をして自分の席へ戻りました。祝辞の間も、彼のテーブルのほうは見ませんでした。
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会場を出たあとの1通

























