
「スタンプ、続けて送るのやめてほしい」行き先を書かずに出かける私が、彼に伝えた日
コラム
家族と囲んだ食卓の脇で、伏せたスマホが短く5回続けて震えました。
伝えたあと、出かけている間の画面はきれいなままになりました。何も並ばなくなった通知をながめながら、私は自分が何を減らしてしまったのかを、上へ送って数えはじめます。
出かける前に、私が送っていた言葉
付き合って1年半になる彼は、会わない日でも思いついた順に送ってくる人です。私は姉と買い物に行く日も、友人と会う日も、家を出る前に「またあとでね」とだけ打って画面を伏せていました。どこへ行くかまでは書きません。そこから先は自分の時間だと思っていたからです。その一言を送った直後から、通知が並びはじめます。
いまなにしてるの、と並ぶ絵柄
最初は1つ、次に2つ、気づけば同じ絵柄が縦に連なっていました。文字は入っていないのに、聞かれている中身は毎回わかります。姉の前で画面を伏せ直し、また震えて、また伏せる。監視されているように受け取って、出かける予定そのものを彼に言わなくなりました。一度だけ、絵柄の列の下に「今どこにいるか、聞いてもいい?」と文字が届いた回があります。ただ、その上に積まれた数のほうが目に入って、私は開いたまま返しませんでした。
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やめてほしいと伝えた






















