
「ごみ捨てしといたよ」と毎回届く夫の画面に、私は17件の通知を並べました
コラム
17件すべてに既読がついてから、返事が来るまでにはずいぶん間がありました。その間に私が考えていたのは、謝ってほしいということではありませんでした。
改札を抜けた手の中で通知が鳴り、ごみを捨てたという夫からの報告が出ていました。
やった日にだけ届く1通
共働きで、出る時間が重なる時期は、夫が洗濯とごみ出しを担当し、私は先に家を出ます。任せた日、夫からは必ずメッセージが届きます。
「ごみ捨てしといたよ」
私はそのたびに「ありがとう、助かる」と返してきました。ある日は、そこに一言足されていたのです。
「洗濯も干しといたよ。今日はプレゼンなのに大変だった」
返信の下書きを2度打ち直しました。感謝を書いているはずなのに、文はどこか謝っているようでした。
画面に残っていたのは夫の分だけ
仕事の合間に、2人のやりとりを上へたどりました。並んでいるのは、夫が洗濯機を回した日と、ごみを出した日の文だけです。
米をといだことも、弁当を詰めたことも、洗い物を終えたことも、私は知らせずに済ませてきました。当たり前にやるものだと思っていたからです。
私が知らせずに済ませてきた家のことも、いくつもあります。それなのに、この画面に残るのは夫がやったことばかりでした。
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同じ形にそろえた17件


























