
娘が実家に忘れたぬいぐるみを捨てた私が、返信の一文で知った「くらい」の重さ
コラム
空になった集積所
集積所には何もありませんでした。収集車の音は、もう聞こえないところまで遠ざかっていました。
私はコンクリートの地面を写真に撮って、娘に送りました。
「収集所まで行ったけど、もう持っていかれてたよ」
「ごめんね。聞いてから捨てればよかった」
返信は短いものでした。
「わかった。行ってくれてありがとう」
その一文を読んで、家までの道を歩いて戻りました。娘が大事にしていたことを知らなかったのではなく、聞こうとしなかった。娘の物を、私の基準で仕分けていたのです。
そして...
断捨離はまだ続いています。今は、娘の物らしきものが出てくるたびに写真を撮って、「これ、どうする?」と送ってから袋に入れています。返信が来るまで、袋の口は結ばないままです。
(50代女性・パート)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)





























