彼女を「お前」と呼んでいた俺→ある日からメッセージが「あなた」で始まるように。1週間後に届いたメッセージとは?

コラム

伏せたスマホと実家の食卓

返ってきたのは、このメッセージです。

「あなたがお前って呼ぶのと同じ。私なりの愛情だよ」

読んですぐ、スマホを伏せました。彼女の書いた「愛情」は、俺が送ったのとまったく同じ言葉です。それなのに、受け取る側に回ると、こんなにも遠く感じるものなのか。

思い出したのは、実家の食卓でした。父にそう呼ばれていた母がどう感じていたのかは、分かりません。ただ、母が笑っていたからといって、彼女まで同じように受け取ると思い込んでいたのは、俺の勝手でした。

伏せていたスマホを起こして、ようやく送れたのは短い謝罪でした。

「ごめん。もう使わない」

そして...

そのあと、彼女の名前を打ちました。後ろに「今度どこ行きたい?」と続けるだけなのに、送信の手前で消して、また打ち直す。付き合い始めの頃と同じ照れくささが、何度も邪魔をしました。

やっと送ったメッセージに、彼女からは俺の名前で始まる返事が届きました。

今でも、書き出しでつい「お」と打ちかけることがあります。そのたびに消して、彼女の名前を打ち直しています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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