彼の画面に映った私の登録名が「嫁」→プロポーズより先に設定変更を見てしまった、私の1週間。

カップル

「順番、逆になってごめん」

記念日の店で、彼と合流しました。料理はおいしく、会話は途切れず、彼は最後まで、いつもの彼でした。指輪も、改まった言葉も出てきませんでした。店の前で別れ、私は1人で電車に乗りました。

がっかりしている自分に、少し呆れました。彼が何も言わなかったからといって、責めるわけにはいきません。それでも、あの呼び名を見て何も期待しないほうが無理でした。私は電車の窓に映る自分を見ながら、何度か打ち直して、「この前のスクショ、上に通知が映ってたよ」と送りました。

既読はすぐにつきました。「え」とだけ届き、少し間があって「見た?」と続きました。私は「嫁って、なってた」と返しました。

次のメッセージが来るまでの間、私は駅を1つ乗り過ごしました。届いたのは「ちゃんと言うつもりだった。順番、逆になってごめん」でした。そのあとに「来月、もう一回あの店とっていい?」と続きました。私は「うん」とだけ返しました。

そして...

アルバムの奥のスクショは、まだ消していません。予約の内容と、その上に重なった呼び名。順番が逆になったあの1枚が、来月までの私の予約票です。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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