「今どこ?」と1日10回送っていた俺→初めて届いた「家じゃない」で、聞く順番が逆だったと気付いた

カップル

ベンチで並んだ2枚の図面

先に着いてベンチに座り、彼女が隣に来るのを待ちました。腰を下ろした彼女に、俺は鞄から折りたたんだ図面を出しました。

「1日に10回、どこにいるか答えるの、もうやめたい」

先に言われて、俺は図面を膝の上に置いたまま答えました。

「ごめん。場所が知りたかったわけじゃないんだ」

そう言って、2部屋ある間取り図を広げました。

「一緒に住みたいって、どう言えばいいか分からなくて」

言い終えてから、彼女が鞄の口をずっと握っているのが見えました。それが何を意味するのか、俺にはまだ分かりませんでした。

そして...

「私は、1人で住む部屋を見てきたところ」

彼女が鞄から出したのは、俺の図面の半分ほどの広さの部屋でした。俺は自分の図面をたたみ、こう続けました。

「じゃあ、その部屋の話から聞かせて」

そう言えたのは、たぶん初めて、居場所以外のことを聞けた瞬間でした。たたんだ図面は鞄に戻さず、膝の上に置いたままです。どちらを選ぶかより先に、聞き方から覚え直そうと思っています。

(20代男性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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