
「若い子は楽でいいね」とパート先で言われ続けた私→バックヤードで店長から言われた一言
ライフスタイル
休憩室で先輩から「適当に働いてるだけでちやほやされるんだもんね」と言われた日も、私はエプロンのポケットのメモ帳を手放しませんでした。
段ボールのテープをはがしていると、バックヤードの扉が開きました。入ってきた店長が足を止めたのは、隣で値札を整理していた先輩ではなく、私の前。何を言われるのか分からないまま、カッターを台の端に置きました。
ポケットのメモ帳
スーパーでパートを始めて半年。人と話すのが得意ではない分、教わったことはすべてエプロンのポケットのメモ帳に書きとめてきました。分からないことはその場で聞き、教えてくれた人の名前も横に書いておく。次に困ったとき、誰を頼ればいいかすぐ分かるようにするためです。
そんな私に、この店で長く働く先輩パートはよく声をかけてきました。レジの応援を終え、ほかのパートさんにお礼を言われたあとのことです。
「若い子は楽でいいね」
値札の束をそろえながら、先輩はこちらを見ずにそう言いました。
休憩室で言われたこと
休憩室でメモを見返していたら、パートさんたちが笑いながら話しかけてくれたことがありました。向かいの席の先輩が口を開いたのは、その輪が解けたあとです。
「適当に働いてるだけでちやほやされるんだもんね」
メモ帳を閉じて、お茶を一口飲みました。適当に働いたつもりは一度もありません。けれど言い返せば、休憩室の空気が悪くなるのは分かっていました。
先輩はその日の機嫌で態度が大きく変わる人でした。ほかのパートさんたちも、声をかける前に一度先輩の表情を確かめているように見えました。新人の私への当たりは、日ごとにきつくなっていきました。
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バックヤードで聞いた言葉


























