2018.06.15PR

あなたが不機嫌なとき、察してくれる男はクズです【トイアンナのしくじり恋愛】

こんにちは、トイアンナです。朝から風邪気味でお布団から出られず、遅刻ギリギリ。運悪くお局社員に捕まって出社時刻についてネチネチ言われる。会議続きでお昼を食べそこね、夕方に見つける彼からの鬼LINE。「今日なにしてたの?」「何で返事ないの?」

あーーーーもう、察してよ!! と、思う気持ちわかります。すっごくわかります。一緒に住んでたなら、朝のつらそうな顔で体調悪いって気づいてよ。「大丈夫?」って声掛けくらいしてくれよ。もっと言えば、何も言わなくてもおかゆとポカリ買っておいてよ。

と、願えどもかなったことは一度もありません。
願ってかなわないのは当たり前です。だって彼は言葉で何も知らされていないんだもの。でも体調が悪いときほど、口に出すのがしんどいですよね。LINEしろ? ごもっともなんですけど、朝から忙しいとそんな時間もなくてですね……。

かくして超不機嫌な私、いっちょあがり。彼は私の体調も、忙しかったことも、先輩からネチネチ言われたことも知りません。だから無邪気に「今日のご飯まだ?」とか訊いてしまう。

こっちはもうパツパツで、何気ないその言葉が「ご飯を俺のために作ることすらできないのか? じゃあもう俺とは終わりだな」と聞こえていることも知らないで。私から「そんなにご飯ばっかり気になるなら家政婦と付き合えばいいでしょ!」とキレられても、意味がわからないんです。ここまで冷静に描写すると彼がひたすらにかわいそう。彼はエスパーじゃないから察する能力なんて、ない。それなのに過去の私は幼さゆえ、察してもらいたがりでした。
そして経年と共に知ります。不機嫌を察する男がいることに。少し無口になっただけで「大丈夫? 何かあった? アイス食べる?」と言えるひと、います。そして誰もかれもが、どうしようもなくチャラ男でした。

女の不機嫌サインを先天的に知っている男なんていません。全員、後天的に学ぶんです。不機嫌サインを察せられる人は、女性の不機嫌に慣れてしまえるほど経験豊富なひとたち。つまり年齢不相応な女性経験のあるチャラ男です。

あるいは、遊び人ではないかもしれません。その場合は既婚です。女性の不機嫌に慣れてしまえる環境と言えば、家に奥さんがいる環境。「妻がいつもピリピリしてて疲れる」なんて愚痴をいいながら、ちゃっかり奥さんで学んだテクニックを使ってきます。

そんな男性を見たおかげで今では「察する男」を見ると脳内で警報が鳴り響くようになりました。ビーッ、ビーッ、チャラ男発見、危険です。いますぐ避難してください!
それでも、察してほしいときってありますよね。私の場合は、体調がすぐれないとき特にそうです。「朝から熱が下がらない」という一言で熱さまシートを買ってきてほしいし、おかゆだって作ってほしい。

けれどそういうアルゴリズムで男性はできていません。だから「このようなシチュエーションになったら、こう動いてください」と事前にマニュアル化しています。朝から体調不良を訴えたら帰宅時に二人分のご飯を買ってください。ため息が増えていたら、そっと甘いものを差し入れてください。察してくれなくて構わない。機械的なマニュアル対応でいい。だってそれだけでも、愛は感じられるから。だってそれくらい、察してほしいときって切羽詰まってて、単純なんですから。(トイアンナ/ライター)

(ハウコレ編集部)

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