
「お姉ちゃんだから大丈夫」と思い込んでいた私が、娘の結婚式で気づいた取り返しのつかないこと
コラム
手のかかる次女に気を取られるうちに、長女はいつの間にか何も言わない子になっていました。その本当の意味に気づいたのは、娘の結婚式の日でした。
手のかからない子
長女は小さい頃から聞き分けのいい子でした。妹が泣けばおもちゃを差し出し、私が忙しければ一人で遊んでいてくれる。「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」。何度その言葉を使ったか、数え切れません。
次女は体が弱く通院が多かったので、どうしても手がかかりました。長女は大丈夫だと、本気で思い込んでいたのです。手がかからないことを、親として助かるとさえ感じていました。それがどれほど残酷なことだったのか、当時の私にはわかりませんでした。
気づかなかった涙
長女の中学の入学式に行けなかったことがあります。「ごめんね、お姉ちゃんは大丈夫でしょ」で済ませてしまいました。あの子は「うん、大丈夫」と明るく答えてくれた。それを聞いて安心した自分がいました。
後になって夫から「入学式の写真、一枚も撮れてないぞ」と言われて初めて、あの子が一人であの場にいたことの重さに気づきました。それでも「次は行くから」と、また先送りにしてしまったのです。
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手紙が暴いたもの


























