2018.10.13

LINEもいいけど、もう少し手間暇かけないと恋は哀しむ

LINEで彼と日常会話を楽しんでいるうちに週末になって「あれ?彼とつい昨日まで喋ってたような気がするのに」と思って「ああ、彼と毎日LINEのやり取りをしてたから、喋ってた気になっていたのか」と、はたと気づいた……なんてことを言っている女子がいて、かようにLINEはわたしたちの日常生活にぴったりと寄り添い、愛を育んでくれるまことにいいツールなのだけど、でももう少し手間暇をかけたほうがラブラブになれるわけでして。

■カルーアミルクはお好き?

甘いお酒が好きな人で、たとえばカルーアミルクを飲んだことのある人っていますか?カルーアミルクをマグカップで飲んだら美味しいと感じると思いますか?べつの例を挙げましょうか。カシスオレンジを紙コップで飲んだら美味しいと感じますか?

カルーアミルクはやっぱり透明のグラスに注いで、カルーアとミルクの分離具合を見ながら飲むほうが断然美味しく感じますよね。カシスオレンジも、長めのグラスでカシスとオレンジの層を見ながら、なんならグラスの淵にフルーツなんかを刺して飲む方が美味しく感じられますよね。グラスを用意するというひと手間をかけるだけで豊かに感じられますよね。

恋愛もそれと同じで、極端に言えばLINEだけで完結する恋愛って、それはそれで楽しいのかもしれないけれど、やっぱりどこかしら味気ないし、豊かな恋愛にならないものです。

だからホントは、平日は彼とLINEのやり取りだけで週末にしか会わないというのではなくて、週なかの水曜日くらいに彼と仕事終わりにでも会って食事をするといいのですが、なかなかそうもいかないですよね。

■愛のスピードは心臓の鼓動のはやさでしかない

それであれば、たとえば毎朝、「今日も好きだよ」とLINEしあうとか、そういうことをするのってどうでしょう?どうでしょう?って、「わたし的にはOKだけど、彼氏がめんどくさがりそう」とか「彼氏が恥ずかしがるから」とか、そういう答えが返ってくるのが容易に推測できるわけだけど、でもその「恥ずかしい」とか「めんどくさい」とかという気持ちを、多少無理してでも乗り越えて手間暇をかけないと、愛って簡単にダメになるんですよね。愛が育っていくのに、科学技術の進歩も効率化も時短も関係ないから。

いろんなことが効率化されても、わたしたちの愛を感じる心が持つスピードって、心臓が動くスピードでしかなくて、つまりゆっくりで、そのペース以上でなにかをやっても、愛は育たないんですよね。

■肝心なものは目に見えない

LINEにしろネットにしろ便利なものは便利なのだから、どんどん使うといいのだけれど、でも心のどこかで「少ない労力で素晴らしい結果を得ることはできないのではないか」という危機感をもっておかないと、愛ってホントに簡単にダメになります。

ダメになったとき「あの時、会いに行くのを惜しまないで彼に会いに行っておけばよかった」と後悔しても、たいていの場合もう手遅れなんですよね。これが手間暇かけた愛がダメになって後悔している場合は、不思議とどうにかなるんですよね。後悔が取り越し苦労になって、結果的に愛が修復されるんですよね。

と書くと、今の時代「それはなぜですか?」と聞いてくる人がいて「だから、手間暇かけないと愛が拗ねるからです」と答えても、その証拠を見せてくださいなんて言われてどうにもならない。でもね、『星の王子様』はいいことを言っています。肝心なものは目に見えない、と。(ひとみしょう/作家)

『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)

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