2019.11.20PR

共依存カップルが幸せになるには?結婚する前に共存への切り替えよう

「恋人のことしか考えられない」「恋人が全て」。
このように恋愛においては相手に執着してしまう依存型の性質を持つ人がいます。

お互いに恋人に依存してしまう「共依存カップル」。
どんなに辛い心境や状況になってもやめられないのは、「自分にはこの人しかいない」「彼には自分しかいない」という強迫観念に近い「心の束縛」が発生するからです。

一緒にいることがデメリットになっている関係だと分かっていても離れられなくなってしまうのですね。今回は「共依存カップルが幸せになるために必要な心構えと意識改革」について詳しく解説していきます。

メリット・デメリットをしっかり把握し、考え方を少し変えることができれば、まわりから非難されるようなカップル関係であったとしても、幸せな結婚を手にすることはできのです!

一歩間違えれば最悪な人生になってしまいますが、ちょっと目線を変えるだけでお互いに必要とし合う運命の相手と一緒に過ごせる、最高の人生となるでしょう!

お互いがお互いを「必要な存在」として執着し、どんなに酷い言葉をかけられても、ときには暴力をふるわれたとしても、冷たい態度をされても相手のマイナス面全て受け入れてしまい、常に相手をフォローする気持ちを持って接し合う関係が共依存になります。

激しすぎる感情表現も全て「自分だからこそ見せてくれる本当の姿」としてしまい、どんなことも愛情表現と勘違いしてしまう危険な思考を持ちあった関係です。

相手がいるからこそ自分があって、相手も自分がるからこそ成り立っていると、本気でお互いが思い込んでいる状態。お互いにマインドコントロールを掛け合っている関係でもあり、周囲の人の声が届かない「ふたりだけの世界」を作り上げてしまう関係でもあるのです。

共依存の意味

お互いに対して異常な執着を持って依存することを「共依存」と言います。
恋愛における共依存の特徴は「片方が執着からお世話をし、片方が相手のお世話に甘える執着」を持っていること。

元々、共依存という言葉はアルコール依存症の夫を支える妻の夫婦関係からできました。アルコール依存症であることを隠したり、夫の失態の収集に回る献身的な妻のおかげで「飲める環境」が出来上がってしまった夫は、なかなかアルコール依存症を克服することができず、結果的に悲惨な夫婦関係になってしまったのです。

この関係は依存しあう恋愛カップルにも当てはまる行動。相手のお世話を焼き過ぎるあまり、相手が甘えられる環境が出来上がります。無意識にもお世話することで優位な気持ちになり、「自分がいないと相手は生きていけない」という優越感を求める人と、お世話されることで「お世話してくれる人がいないと自分が生きていけない」と思い込む人が一緒になったとき。そこで初めて共依存の関係が生まれるのです。

依存の意味

アルコール依存、恋愛依存、セックス依存、ギャンブル依存、買い物依存……など、特定の物、人間関係、行動に対して異常に執着することを「依存」と言います。

「これがないと落ち着かない」「これがないと動機や息切れがでて苦しくなる」「これがないと生きていけない」という異常な執着を持つことです。強い不安を何とかしたいという深層心理が作り出す依存。なにかに固執することで「これがあるから大丈夫」と、自らが作る不安解消法の1つでもあります。

ある意味では不安を解決するための自己防衛機能が働いた状態とも見られますが、ストレス発散の行き過ぎた行為とも言えますね。1度でも依存を持ってしまう物・人・行為を見つけてしまったとき、「これがあるから大丈夫」が「これがないと不安になる」という意識に変わることに時間はかかりません。あっというまに「これがないと精神を保てない」「これがないと生きていけない」という依存症が発症するのです。

共存の意味

二つ以上のものが一緒に存在することを「共存」と言います。
共存の特徴は、お互いが独立した精神・感覚を持ちながら、お互いの価値観を尊重しあって一緒に存在すること。全く違う価値観であっても下手に共感しあうことを求めず、下手に理解しあうことを求めず、「人は人、自分は自分」という線引きを持てる状態ですね。

自分の持っていない価値観を否定することも肯定することもなく、別個の物という意識を持てる関係です。お互いにないものを見ることで刺激になったり勉強になることも多く、一緒にいることでステップアップできるような共存関係もあります。

要は一緒にいてもお互いの領域を侵すことがないため、プラスになることはあってもマイナスになることはない関係が成り立つことを「共存」と言うのでしょう。

「必要としあう関係」の共依存。第三者から見れば『そこまで求めあって愛し合っているなら幸せなんじゃない?』と思うこともありますよね。執着されることはリスクが高い行為ですが、執着されることに喜びを感じることがあるのも事実。

深く愛されている実感は悪いものでもないでしょう。しかし、共依存の恋愛はあまりにも執着の度がすぎてしまうため、「愛されている実感」が、いつしか「拘束される環境」を作りやすいものでもあります。逃げられない恋愛に陥った共依存の関係は、「幸せ」とは言い切れない状況を生み出します。

続けるのも別れるのも辛い地獄

「離れたくない」「離れられない」という心境を作る共依存の恋愛。一緒にいることでお互いへの執着が日常生活に支障をきたすことで、「このままではいけない」と感じる場面も多々あるはず。

関係を続けることで地獄を見るような状況になることもよくあるパターンですが、別れることで執着している相手を手放す悲しみに耐えることができず、これまた地獄を見るような生活になってしまうこともよくある話です。

続ける、別れる、どちらを選択しても幸せになれない人生になりがちなのも、共依存カップルの特徴と言えるでしょう。

お互いによりかかり負荷をかけて縛り合う恋愛

共依存カップルは、お互いにマインドコントロールをかけ合っている関係です。
よりかかって精神的・肉体的な負荷をかけ合うことで拘束し、「愛情」をたてにお互いを縛り合う関係なのです。

負荷をかけられることで「自分の存在価値」を見出し、負荷をかけることで「受け止めてくれる相手の愛情確認」をするのでしょうね。慣れていくことで相手にかける負荷はどんどんエスカレートし、周囲も手を出せないような「ふたりだけの孤立した世界」が出来上がります。

これを幸せだと思う人も…立派な共依存タイプ。抜け出せない地獄に陥ってしまう危険性があるので気を付けてくださいね。

自分たちの関係の異常性に気付きやっと別れることができたとしても、すぐに復縁してしまう傾向が見られるのは共依存カップルならでは。

別れた後でもより相手に執着することには2つの大きな理由があります。「執着することで得られる安心感」と「執着されることへの甘え」です。この思いを断ち切らない限り、何度別れても復縁を繰り返す関係から抜け出せなくなります。

相手がいないと自分の存在意義が見いだせないから

共依存のカップルが別れると執着から束縛してくれる相手、束縛できる相手がいるからこそ「自分」を見いだせることに気付いてしまうでしょう。共依存できる相手はそうそういません。

自分の存在意義を見いだせる相手を求めることで共依存ができた元恋人への執着が強くなり、別れても復縁したい気持ちを抑えられなくなるのです。お互いに……。

一度は自分を受け入れてくれた環境に戻りたいから

共依存カップルはお互いを求めながら、お互いの破滅的な愛情表現を受け入れます。一般的な人からみれば「異常」とも取れる言動を「愛情」と感じてくれる相手を新たに探すのは至難の業。

度が過ぎる愛情を自分自身も理解しているからこそ、こんな自分を受け入れてくれた元恋人が与えてくれる環境に戻りたくなるのでしょう。別れてもなお求められることにさらなる愛情を感じ、復縁する共依存カップルは少なくありません。

とにかく心身共に膨大なエネルギーを使う人生になるでしょう。共依存の恋愛の結末に見える4つのパターンをご紹介します。どこかで「自分を変える勇気」を持たなければ、高確率で悲惨な結果が待っているでしょう。

せっかくの人生を少しでも有意義なものにするため、「こんな人生にはなりたくない」という強い意志を持って乗り越えてほしいですね…。

モラハラ、DV、支配

共依存はお互いに求めあう関係ですが、多くの場合「支配」があって成り立っています。言葉で支配するモラハラ、暴力で支配するDV、厄介なことにこれらの支配に対して、支配する側もされる側も「愛情」という言葉で片づけてしまう習性があります。

支配されることに苦痛を得る中でも喜びの感情が混ざってしまうでしょう。支配するときの優越感と罪悪感は、相手を「愛おしい」と感じる気持ちを生み出してしまうでしょう。繰り返される負のループ人生の出来上がりです。

ひたすら我慢

何をされても恋人の心境を勝手に解釈したりフォローし、「愛されている」または「自分が悪い」と思い込む思考を持ってしまうため、本当は辛いこと、悲しいこと、痛いことがあっても、ひたすら我慢してしまう人生になりがちです。

我慢することに美徳を感じることもあるので、苦しい中にも幸福感を持ってしまいます。割に合わない「ほんのわずかな幸福感」にすがっている状態になりますね。

周りを巻き込んだ壮大な別れ

共依存はお互いに依存し合っている関係なので、別れるこは本当に大変なことです。
周囲の力がない限り、そう簡単に切り離せるものではありません。しかし手助けしようとする周囲に対して「敵意」がむき出しになるため、巻き込まれた周りの人間にも被害が出てしまいます。

そうまでしなければ別れられないのは、「別れなければいけない」と分かっている関係でも、心の奥底では依存の力が根付いているため「別れたくない」気持ちがあるからです。

何度も別れ、何度も復縁する

別れる度に「相手への依存」が強くなるのも共依存の大きな特徴。壮大な別れをした後でも、気付けば元に戻っていることを繰り返すため、当人同士よりも巻き込まれる周囲の負担も多くなりいつしか見放されてしまうこともあるでしょう。

自分たちの意識改革もできず、周囲の力を借りれない状態になった共依存カップルはもう抜け出せない地獄で生きるしか道がなくなってしまいます。

共依存のカップルは相手への依存が強いので、少しでも一緒にいるために同棲をスタートさせるケースがほとんど。

一緒にいる時間が増えることでお互いの精神が安定するかと思いきや…執着心をエスカレートさせてしまった結果に「社会から孤立したふたりだけの世界」が始まる危険性が高くなります。

これから共依存の同棲カップルにありがちな4つのリスクをご紹介します。共依存の恋愛をしている自覚のある人は同棲前の心構えとして参考にしてみてください。

派手なケンカ

感情をぶつけ合うことも愛情確認と勘違いした意識を持っていることが多いため、ケンカも派手になる傾向が強いのも共依存カップルならでは。

同棲をすることで相手への依存が増し、ふたりだけの個室空間も相まって罵声はもちろん物を投げたり暴れ放題の環境がケンカの威力を増します。あまりの騒音に近所からの通報で警察沙汰になることも。

時に暴力

共依存カップルでは、女性は支配されることに愛情を感じ、男性は支配することで得られる優越感を与えてくれる女性に愛情を見出すこともあるので、暴力がでることも珍しくありません。

同棲は「止める第三者」がいないこともあり、感情がエスカレートした結果、暴力も出やすくなる環境です。執着の強すぎる愛情から暴力で相手を縛り、暴力で縛られることも愛情だと感じやすい関係のため、時にある暴力がより絆を強めてしまう負の連鎖が始まります。

異常な束縛

同棲することで恋人との時間が増えますが、その一方、一緒にいない時間への不安が出てきやすくなるのが共依存カップルが同棲するときのデメリットです。

自分以外の人の関りに対して「自分のいない世界のある恋人」への不安が増し、束縛力に拍車がかかります。

友達との縁を切ってしまう

共依存カップルは周りから見て「異様な関係」。そのため心配する友人の意見が邪魔になることもあるのです。愛し合っているふたりを引き離す可能性のある友達との縁を「不要な物」と判断させてしまう傾向も見られます。

共依存の関係は決して良い関係とは言えません。お互いの良いところを削り取りながら、お互いを必要とし合う危険な関係だからです。

一緒にいる時間が長くなることでお互いに傷つけ合う機会も増え、心身共にボロボロになりがちな関係。しかし、そんな共依存カップルでも、幸せな結婚をするチャンスはあるのです。「共依存」ではなく「共存」して支え合う関係になることを目指してください。お互いに必要としあうことは決して悪いことではありません。

しかし、お互いが「相手がいないと生きていけないような状態、心理になる関係」になることが問題なのです。「相手がいるから頑張れる」・「相手がいるから明るい気持ちになれる」そんな関係こそが共存カップルになります。

身も心も相手のためだけに捧げ、そんなに尽くしている自分にも陶酔しているようでは、決して幸せな生活を送ることはできないでしょう。共依存カップルが結婚したとき、「結婚」という法的な束縛が増えることで、より相手への執着が増し、結婚前よりも酷い共依存が出てしまうことも珍しい話ではありません。

本当に愛する相手として結婚を目指すなら、まずは共存できる関係になることを目指すことから始めてください!時間も気力も必要ですが、この意識改革なくして「共依存カップルの未来」に光はないでしょう。(沢田七海/ライター)

(ハウコレ編集部)

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