
登山中にゴミをポイ捨てした彼氏に注意した登山者は、彼の会社の取引先の社長だった
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自然の中で過ごす時間は、日常では見えない人の本性を映し出すことがあります。これは、登山デート中に起きた出来事をきっかけに、自分自身と向き合うことになった女性の体験談です。
楽しいはずの登山デートで見えた、彼氏の一面
付き合って半年になる彼氏と、初めての登山デートに出かけた日のことでした。彼は普段から明るく社交的で、職場でも評判の良い営業マン。私もそんな彼のことを信頼していて、この日をとても楽しみにしていたのです。
登山道を歩き始めて1時間ほど経ったころ、彼はポケットから飴の袋を取り出しました。そして口に含んだあと、当たり前のようにその包み紙を足元に落としたのです。私は一瞬、目を疑いました。「え、今捨てた?」と聞くと、彼は笑いながら「このくらい大丈夫だよ、誰も見てないし」と軽く答えるばかり。その言葉に、私は何とも言えない違和感を覚えました。
見知らぬ登山者からの静かな一言
そのとき、後ろから一人の男性が追いついてきました。年配の方で、しっかりとした装備を身につけた、登山に慣れている様子の人です。その方は私たちの横を通り過ぎる際、足を止めて静かにこう言いました。
「若い方、今落としたもの、拾っていただけますか」
彼氏は一瞬きょとんとした表情を浮かべましたが、その男性の穏やかながらも毅然とした雰囲気に気圧されたのか、渋々ながらも包み紙を拾い上げました。男性は小さくうなずくと、「山はみんなのものですから」とだけ言い残し、先へ進んでいきました。彼氏は少しバツが悪そうにしていましたが、その後は何事もなかったかのように歩き続けたのです。
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翌週、会社で再会した「あの人」


























