
親孝行アピールの裏で母の通帳に手をつけていた私が、姉に全部明かされた日に失ったもの
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姉が介護を引き受けてくれているあいだ、私は母のお金に手をつけていました。バレるはずがないと思っていた。でも本当は、ずっとバレることを恐れていたのだと思います。
「姉がいるから大丈夫」という甘え
母が要支援になったとき、正直「姉ちゃんがやってくれる」とほっとした部分がありました。嫁との関係もあるし、仕事も忙しい。自分が動かなくても、姉が何とかしてくれる。その甘えが当たり前になるまでに、たいして時間はかかりませんでした。
「姉ちゃんがいてくれるから安心だよ」。月に一度だけ顔を出して写真を撮って帰る。それだけで「来てる」という実績になる。やっている自分と、やっていない自分の区別が、だんだんつかなくなっていきました。
「少しだけ」が止まらなくなった
お金の問題は、仕事がうまくいかなかった時期に始まりました。母の通帳から引き出すとき、「花を買ってきてあげる」と伝えました。「必ず返す」と心の中で言い訳しながら、その花を一度も買いませんでした。
一度やってしまうとやめられなくなりました。SNSに母との写真を投稿してたくさんのいいねをもらうたびに、自分は悪いことをしていないと思い込もうとしていた気がします。「孝行息子」に見えている自分が、本物だと信じたかった。
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証拠を突きつけられた日


























