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「外食ばかりして料理してあげなよ」と言う義母に、私が返せなかった一言

コラム

月に一度、義母が訪ねてくるたびに繰り返される言葉があります。笑顔で受け流しながら、喉の奥に詰まったままの本音がありました。

がらんとした冷蔵庫

日曜の午前、チャイムが鳴りました。月に一度の義母の訪問です。「元気にしてた?」と手土産のみかんを差し出す義母を迎え入れると、リビングに荷物を置いてまっすぐ台所へ向かっていきました。 

冷蔵庫を開けた義母の手が一瞬止まるのが見えました。中にはペットボトルのお茶と調味料、卵がひとつ。振り返った義母がこう言いました。「外食ばかりして料理してあげなよ」。穏やかな口調でしたが、胸にずしりと響きました。

あの日の食卓

「すみません」。頭を下げるのはもう何度目かわかりません。 

結婚して最初の3ヶ月間、私は毎日台所に立っていました。レシピを見ながら煮物を作り、味噌汁の出汁を丁寧に取り、一番力を入れたのは義母に教わった肉じゃがです。

夫はひと口食べて箸を置きました。「うちの母さんの味とは違うな」。悪気はなかったのだと思います。翌日も作りました。翌週も味を変えて挑戦しました。でも返ってくる言葉はいつも同じで、気づけば私は台所に立つことをやめていました。

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