
"ごめ〜ん待った?"が口癖の遅刻魔ママ友→ある日、逆の立場になった瞬間
コラム
誰も「一緒に並んであげればよかったね」とは言わなかった
その場に気まずい沈黙が流れました。普通なら「残念だったね」「来年また一緒に来よう」とフォローの言葉が出るところ。でも、誰も何も言いませんでした。
それは意地悪ではありません。私たちは何度も「今回は絶対遅刻しないでね」「子どもがすごく楽しみにしてるイベントだから」と念を押していたのです。Aさんは「大丈夫大丈夫、絶対行くから!」と笑っていました。
一人のママ友がぽつりと言いました。「私たち、何度もお願いしたよね」。Aさんは何も言い返せず、うつむいたまま。その後、Aさんの子どもが「〇〇ちゃんたちは行けるのに、なんで僕だけ行けないの?」と泣き出したとき、Aさんの顔が蒼白になったのを今でも覚えています。
自分の遅刻癖が、自分の子どもを悲しませる結果に。それはAさんにとって、誰に怒られるよりも重い現実だったのだと思います。
そして...
あの出来事以降、Aさんは人が変わったように時間を守るようになりました。集合時間の10分前には必ず到着し、遅れそうなときは早めに連絡をくれるようになったのです。
後日、AさんはグループLINEにこう送ってきました。「今まで本当にごめんなさい。みんなの時間を軽く見てた。子どもの泣き顔を見て、やっと自分のしてきたことがわかった」と。
正直なところ、もっと早く気づいてほしかったという思いはあります。でも、誰かに怒られたからではなく、自分の行動の結果を自分で受け止めたからこそ、Aさんは変われたのかもしれません。
私たちの関係は今も続いています。そして今では、待ち合わせ場所に一番乗りするのは、決まってAさんなのです。
(30代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























