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奢られて当然女 vs 全員キャッシュレス。現金しか使えない店で起きた悲劇

コラム

学生時代からの付き合いが続く友人グループ。大人になっても定期的に集まれる関係は、かけがえのないものです。けれど、長い付き合いの中で「あれ?」と感じる違和感が少し感じることもあります。今回は、いつも会計時になると姿を消す友人と、ある出来事をきっかけに関係を見つめ直すことになった女性のお話をご紹介します。

いつの間にか当たり前になっていた「奢られ待ち」

大学時代から続く男女4人の友人グループ。社会人になってからも月に一度は集まり、近況報告をするのが楽しみでした。

ただ、ひとつだけ気になることがあったのです。メンバーの中のひとり、美咲だけがいつも会計を払わないこと。

「財布忘れちゃった」

「今月ピンチで……」

「あとで絶対返すね」

そんな言葉が続き、気づけば数年間、彼女がお金を出した記憶がほとんどありません。

他のメンバーも薄々気づいていたようですが、長い付き合いだからと誰も口に出せずにいました。「まあ、いつか返してくれるよね」。そう思いながらも、モヤモヤした気持ちは静かに膨らんでいったのです。

「現金のみ」の隠れ家レストランへ

ある日、私たちは雑誌で見つけた人気の隠れ家レストランを予約しました。雰囲気のいいお店で、ずっと行きたいと話していた場所です。

予約の際に「現金のみ」と書いてあることに気づき、グループLINEで共有しておきました。正直に言うと、私を含む3人は完全なキャッシュレス派。普段から現金を持ち歩く習慣がありません。

「現金かぁ、ATM寄らなきゃ」と思いながらも、当日はバタバタしていてすっかり忘れてしまいました。

美味しい料理と楽しい会話で時間は過ぎていきましたが、私たちの頭の片隅には会計のことがちらついていました。

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