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嫁を「気が利かない」と言い続けた私→嫁が来なかった法事で、全てが崩れた

コラム

親戚の集まりのたびに、私は決まって口にしていました。「うちの嫁は気が利かなくて」。本心ではありませんでした。

ただ、そう言うことでしか自分の居場所を守れなかったのです。嫁が来なかった法事の日、私は初めて、自分がどれだけ嫁に頼りきっていたかを思い知ることになりました。

「気が利かない嫁」という言葉の裏側

嫁を「気が利かない」と言い始めたのには、きっかけがありました。嫁が来てから、法事の準備は見違えるほど手際よくなったのです。料理の味も上がり、親戚たちは「お嫁さん、すごいわね」「何でもできるのね」と口々に褒めるようになりました。

その言葉を聞くたびに、胸の奥がちくりと痛んだのです。だから「気が利かなくて」と先に言うことで、自分の立場を保とうとしました。褒められる嫁の隣で、存在感を失っていくのが怖かったのです。

全てを任せていた後ろめたさ

正直に言えば、私は嫁に甘えていました。買い出しも仕込みも当日の段取りも、いつの間にか全て嫁任せになっていたのです。それなのに、親戚の前では自分が仕切っているように振る舞っていました。嫁が作った料理を自分の手柄のように話したこともあります。

後ろめたさはありました。けれど一度始めれば止められず、嫁の働きを素直に認めることが、自分の無力さを認めることと同じに思えてしまっていたのです。

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嫁がいない法事の日
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