
嫁を「気が利かない」と言い続けた私→嫁が来なかった法事で、全てが崩れた
コラム
嫁がいない法事の日
嫁が「体調が悪いので休ませてください」と電話してきたとき、私は心のどこかで「なんとかなる」と考えていました。けれど現実は、まるで違いました。
台所に立っても献立が浮かばず、冷蔵庫の食材をどう使えばいいのかもわからない。時間だけが過ぎ、親戚が到着したとき、食卓にはまともな料理がほとんど並んでいませんでした。
見かねた親戚たちが惣菜を買ってきてくれましたが、誰かが小さな声で言いました。「全部お嫁さんがやってたのね」。私は、何も言い返せませんでした。
そして...
あの法事のあと、しばらく眠れない夜が続きました。恥をかいたこと以上に、自分自身の醜さが胸に刺さっていたのです。嫁の手柄を横取りし、感謝するどころか「気が利かない」とまで言っていた自分。嫁に電話をかけるまでに一ヶ月かかりました。
「いつも……本当に助かってた。ごめんなさいね」、たったそれだけの言葉が、どうしても出てこなかったのです。電話口で声が震えていたのは、きっと嫁にも伝わっていたと思います。許してもらえるとは思っていません。けれど、あの日を境に私は少しだけ変わろうと決めました。
(60代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























