
「人を見る目がなかった」あいつの彼女を否定した俺が抱えていた、誰にも言えなかった後悔
コラム
あいつの彼女を見て、つい口にしてしまった言葉。それは彼女への評価ではなく、過去の自分への苛立ちでした。
見た目で選んだ結婚
俺には、20代後半で結婚して2年で別れた過去があります。元妻は誰もが振り返るような容姿の人でした。周囲に「すごいな」と言われるのが誇らしくて、自分がいい男になったような気がしていたのです。
でも暮らし始めてすぐ、何もかみ合わないことに気づきました。会話が続かない。価値観が合わない。「一緒にいて楽しい」と一度も感じないまま関係は終わりました。
俺は見た目だけで人を選んだ。その事実を受け止めるのに、何年もかかりました。だからあいつがふっくらした体型の彼女を連れてきたとき、つい「もっといい子いるでしょ」と言ってしまった。
見た目で人を選ばない男が、俺には信じられなかったのです。
信じたくなかった
あいつに「彼女のこと、本当に好きなの?」と聞いたのは、確認したかったからです。「まあ、外見は気になるけど」という答えを期待していた。
そう言ってくれたら、俺が過去にしたことも「誰だって同じだ」と思えるから。
でもあいつは答えませんでした。答えに詰まるあいつを見て、「ほらな、やっぱり引っかかってるんだろ」と思いました。「恥をかくだけだぞ」と言ったあの日の同期と、俺は同じことをしていたのかもしれません。
自分ができなかったことをする人間を認めたくなくて、揺さぶりをかけていたのです。
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100個という重さ
























