
既読をつけたまま家を飛び出した俺に届いた、彼女からの「心配してくれないの?」
コラム
言葉が足りない自覚
会計を済ませて外に出て、袋ごと写真を撮って送りました。「あと3分で着く」と短いメッセージを添えて。でもきっと彼女が知りたかったのは、俺が来るかどうかではなく、心配しているかどうかだったのだと思います。「大丈夫?」のひと言で済んだ話でした。それはわかっています。でも目の前にやれることがあると、俺はどうしても手を動かすほうに向かってしまう。言葉にする前に行動で示そうとする。それが伝わらないもどかしさを、もう何度も味わってきました。
そして...
玄関先で彼女が「なんで先に言ってくれないの」と言いました。「言うより来たほうが早いと思った」と答えたけれど、本当は少しだけ悔しかったのです。息を切らしてここまで来ている。それでも「心配してくれないの?」と言われる。俺の気持ちは、行動だけでは届かないのかもしれません。でも「大丈夫?」と打つあの3秒が、いつも遠い。言葉を飛ばして走ってくる俺と、まず言葉がほしい彼女。このすれ違いを、どうすれば埋められるのかはわかりません。ただ次もきっと、俺は返信より先に走り出してしまうのだと思います。
(20代男性・自営業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























