
「若手は経験を積んでから」と信じてきた40年→社長の一言で気づいた自分の罪
コラム
年功序列が当然と思い、新卒の意見を「経験を積んでから」と差し戻し続けてきた私。ある全社会議で社長から問われ、自分の価値観が崩れる瞬間を体験することになりました。
笑顔で資料を返した日のこと
1年前のことです。月例ミーティングで、新卒の女性社員が業務改善の提案書を持ってきました。経費精算の手順を変える、という内容だったと思います。 正直、聞いた瞬間に違和感がありました。入って1年も経っていない人間が、自分たちが何年もかけて作ってきた仕組みを変えようとしているのです。私は微笑んで、「これは経験を積んでからまた持ってきてよ」と資料を返しました。会議のあとに廊下で、「若手はまず仕事を覚えるところから始めようか」と声をかけて励ましたつもりです。彼女のためを思って言った言葉でした。
「当然」を疑わなかった日々
その日以降、彼女は会議でほとんど発言しなくなりました。私はそれを、自分の指導の成果だと考えていました。「若手は目上の言うことを聞いて、まず仕事を覚える」。それが私の信じてきた働き方だったのです。 部下たちが私の前で笑顔を見せながら、影では距離を取っているらしいことには、うすうす気づいていました。それでも、結果を出している部署を率いているのは自分だ、という自負がありました。年功序列で会社は回ってきたのだから、これからもそうあるべきだと、疑ったこともありませんでした。
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社長の問いかけと、見覚えのある資料

























